顧問先の女性課長のメンタリングを請け負っています。
会社が言うには、彼女を部長にしたいけど、なかなかその気になってくれない・・・とのこと。
面談してみて、仕事は好きだし、部下も好きだし、何がダメなの?
と思いましたが、よくよく話を聞いてみると、自信が無いということがわかりました。
では、何に自信がないのか?
周囲から見ていると、部下の扱いもなかなか上手で
部長に昇格させても大丈夫、という感じだそうです。
話をじっくり聞くと、とても無理して部下育成しているふりをしている、と。
え?と思ったので、最近凝っている「価値観ワーク」をやってもらうことに。
これは、5センチ×3センチくらいの小さな紙を15枚~20枚くらい用意して、
そこに「仕事をするうえで大切にしていること」を書いてもらい、
優先順位に従って並べてもらう、というものです。
彼女は、見る見るうちにたくさんの言葉を書いていきます。
体力、笑顔、責任感、スピード感、調和、アイデア、突破力・・・などなど。
あっと言う間に紙が無くなり、大事だと思う順番に並べ替えてもらいました。
そこから先は、私のちょっとしたテクニックを用いて
本来の順番をあぶりだしていくのですが、
その段階で、けっこう順番が変わっていくのです。
すっかり並べ終わった紙を見て彼女がぽつりとひとこと。
「あ、部下に関することが一つも無い・・・!」
「ほんとだ!」と私。
やっぱり、自分の潜在意識に聞くと、重要なのはそこじゃないんだね、
ということが分かったわけです。
自分の本音に迫るって、大事。
このワークをした後、彼女がどうそれを解釈し、
部長になるかどうかの選択に役立ててくれることを望みます。