皆さん、勤務先でパワハラ防止研修を受講させられることも多いと思います。
その際、講師が「昭和の時代はよかったけど、今はこれアウトですよね~」という
シーンが増えているのでは?
たとえば物理的距離。
昭和の映画など見ると、部下の後ろに回って肩を揉みながら
「〇〇ちゃん、頼むよこの仕事~」とやってるシーンなどありますね。
女性同士でも、腕を組んで歩くなど、古い写真ではよく見かけます。
ところが今は、両者の腕を伸ばした距離を保ちましょう、というのが常識。
へえ~、という感じですが。
それから、呼び捨てやオイ!などの声掛けがNGですね。
私がサラリーマンの頃は当り前でした。
もう皆さんお気づきのとおり、行為そのものは変わってませんが、
ルールが変わっただけ。
以前良かったものが、ダメになっただけです。
しかしながら、このルールがまた元に戻ることってあるんでしょうか?
たとえば、私もよく研修の場で納得いかない表情の方々に向かって話すんですが、
歩きたばこ、吸い殻のポイ捨て、駅のホームで、社内でスパスパ、
会議室は煙でモクモク・・・
これ、今では見ない光景ですね。
これが戻ってくるとは思えません。
タバコそのものに罪があるわけではなく、単に時代が嫌悪しただけ。
呼び捨てもしかり、肩もみもしかりです。
山の中にポツンと一人で暮らしている仙人ならまだしも、
企業というところで働くからには、いやでも時代に合わせるしかありません。
自分を上手にアップデートできない人たちが
ハラスメントの加害者、という名前を与えられているだけであり、
本人が悪人とか、そういう問題ではないと思うのです。
企業は、10代から70代まで、あらゆる年齢、国籍、人種、性別の人々が
ひとつの目的のために自分の体力や時間を提供して、その対価を得る場所です。
そう考えると、やはり「現代のルール」に皆が合わせていくしか方法はありません。