ちょっとした用事があって税務署に行ったら、
カウンターで何やら高齢男性(80歳くらい)が担当の女性に怒鳴っている!
小さな窓口なので話は丸聞こえ。
よくよく聞いてみると・・・高齢男性は税理士先生。
ある用紙を5枚欲しいが、ルールでは3枚しかもらえず、
それ以上は自分でホームページからダウンロードすることになっているそう。
若い女性担当者はルールを説明するが、
高齢男性は
「インターネットできないから言ってんだろう!」とヒートアップ。
(そこ、そんなに偉そうに言うところ?っていう話もありますが)
女性担当者は、カスハラ対応研修で教える「言ってはならないD言葉」
(でも、ですから、だって)を連発して断り続けている。
そのうち男性上司(40歳くらい)が出てきて対応するが、
女性担当者と全く同じ説明で、高齢男性はさらにヒートアップ。
「サービス悪ぃなー、ここは!」
「何度言わせるんだ、さっきから!」
「前は何枚でもくれたんだよ!」
余りの大声に、他のお客様も肩をすくめている。
あと30秒で私が介入しそうになったその時・・・
男性上司が、バン!と用紙をカウンターに叩きつけるように
「これどうぞ!!」と負けないくらい大声で。
ひったくるように用紙をつかむと、高齢税理士先生は
床を踏み鳴らして出て行ったのでした・・・
さて皆さん。これはカスハラに該当するでしょうか?
厚労省の指針によれば、カスハラは下記の要件を満たすもの。
1.要求そのものが法外である
→300円のものを買って、壊れてたから300万円賠償しろ、等
2.要求内容は普通だが、要求の仕方(言動)が法外である
→お料理に髪の毛が入ってた。土下座しろ、等
1,2のいずれかまたは両方を満たすもの、とあります。
今回の事案では、まあ2ということになるんでしょうけれど、
カウンターを叩いたり、人格を否定したりは無い。
でも、度外れた大声で担当者に精神的苦痛を与えた、
ということになりスレスレかな、と思われます。
また、男性担当者のことをグイグイ指さして怒鳴っていたのも、
怖いかもしれない。
これが、名札を撮影してSNSにさらすぞ!とか言えば
一発アウトなんですが、大声だけでは微妙かも。。。
東京都も条例化するといい、当社にもチラホラ問い合わせが来るカスハラ対策ですが、
いやはや、自治体や公共機関は民間の小売業以上に大変なのかもしれませんね。。。
それにしても、インターネット使わないで、現役税理士やってるのがすごい。
非常に優れたスタッフがいらっしゃるんでしょうね!
さて、今回あなたが税務署の担当者だったら、どうしますか?