ハラスメント防止は、下記の4つであることは前回述べました。
1.ハラスメントに関わる規程やルールを整備する
2.社内調査を行う
3.相談窓口を設置する
4.研修を行う
前回から4回にわたって、一つ一つ解説しております。
必要な方は、こちらのバックナンバーで復習して下さいね。
(1)ルール整備
(2)社内調査
(3)相談窓口
そして、本日は最終回、ハラスメント研修の実施方法です。
皆さんの会社では、
ハラスメントに関する研修を
「定期的に」行っていますか?
上場企業では、
定期的に行うことがルール化されている企業もあるようです。
やはり、上場企業では、
コンプライアンス、人権などの意識が高いのでしょうか。
まあ、事件が起こって社名が公開された時の
株価が心配でしょうからね。
さて、まず、研修対象ですが、
大抵の企業では、管理職向けということになりますね。
これは、セクハラもパワハラも、
上司が部下に対して行うもの、
という漠然としたイメージを持っているからだと思います。
パワハラ研修とした場合、それでもいいかもしれませんが、
ハラスメント研修というのは、
日常の様々な迷惑行為、いじめ、嫌がらせの防止を目的としていますので、
研修によって、我が社はそういうことを許さない、
というメッセージ性を持たせるのが大切です。
ですから、本来であれば、全社対象に行うべきことです。
そして、管理職には、さらに突っ込んだ内容を勉強させる、
という2段構えがいいのではないでしょうか。
メンタルヘルスケアと同じで、
まずセルフケアを全員に、
その後、ラインケア研修を管理職向けに実施、という具合です。
全社員向けの内容は、45分程度で充分。
何名でも同時に聞いて頂いてOKです。
以前は、ある企業の社員食堂で、300名相手にお話しましたよ。
1.ハラスメントの種類と定義
2.ハラスメントがあると、職場がどうなるか
(時間があれば、ここで隣の人とおしゃべり)
3.加害者にならないために
4.被害者にならないために
5.当社のルール(規定と相談窓口の説明)
従業員が多い場合や、
多拠点で、なかなか集合研修が難しい、
また、お金を節約したい、などという場合は、
簡単な小冊子を準備し、
それに社内規定のコピー、相談窓口案内をセットにして
全員に配布してもいいでしょう。
もちろん、新人が入ってきたときや、
中途入社の人にも、配布するのですよ。
★セクハラ・パワハラの冊子をご希望の場合は、
問い合わせ画面よりご連絡くださいね。
ある程度部数がまとまれば、
御社の相談窓口の案内を入れたり、
多少のカスタマイズも可能です。
管理職向けに、弊社が提供している内容は・・・
1.職場で見られるハラスメントの種類
2.ハラスメントによる職場・組織への影響
3.ハラスメントと法律(判例/労災認定)
4.管理者に求められる安全配慮義務
5.加害者にならないためには
6.相談を受けた時の対処法
7.我が社の規程と相談窓口の説明
これで2~3時間、という感じです。