管理職が行う2次予防とは(その4)

ラインによる不調者対応が連載物っぽく
なってしまいましたが、いよいよ今回でいったん終了。

前回は、不調者の話を上手に聞く方法でしたね。
今回は、話を聴いて、
これは専門家に見せた方がいいな、
と感じた時の、無理のない勧め方について考えてみましょう。

だれだって、
具合が悪い、とか
元気がない、とか言われるのは、気分のいいものではありません。

そこで、相手のプライドを傷つけずに
カウンセラーやドクターなどの専門家に
部下を行く気にさせる方法が必要になりますね。

これには、アイ・メッセージというのが有効です。

アイ・メッセージというのは、
コミュニケーションの勉強をしたことがある方は
ご存知かも。

アイ、つまり「私」を主語として
自分の気持ちや希望を相手に伝える方法なんです。

それと反対なのが、ユー・メッセージ。
これは「あなた」を主語として伝えるので、
ややもすると、相手を責める調子になってしまう場合があります。

では、ちょっと例題を。

■Aさんの夫は、帰りが遅くなるのに、電話をくれません。
Aさんは、せっかく作っておいた夕食を前に、怒りが込み上げてきます。
なんとか、夫に連絡をもらうようにしたいのですが・・・

<ユー・メッセージ>
「どうして、いつも(あなたは)電話くれないのよ!」

<アイ・メッセージ>
「遅くなる時には、電話くれると(私は)とっても助かるわ~」

■Bさんの息子は、部屋を片づけるのが苦手です。
いつも遊んだおもちゃは、散らかしっぱなし。
なんとか、自分が遊んだあとは、自分で片づけてほしいのですが・・・

<ユー・メッセージ>
「(あなたは)ちゃんと片づけなきゃ、ダメでしょ!」

<アイ・メッセージ>
「ちゃんと片づけてくれると、ママ(私)嬉しいな~」

どうです?

もうお分かりですね。

このテクニックを使って、
不調の部下を専門家につなぐ方法、思いつきましたか?

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