前回まで、二次予防の大切さ、
未病高ストレス者のあぶり出し方法として
メンタルチェックテストが有効である、ということを
書いてきました。
今回から、具体的手順について見ていきます。
まず、テスト実行が決まったら、
社内でメンタルケアの
ムードを高めていきます。
誰でも、調査されるのはイヤなもの。
ましてや、メンタルチェックだなんて!と
アレルギーを起こす人も、いるかもしれません。
結果は会社に筒抜けで、
人事考課にも反映されるらしいよ、なんて
根も葉もないうわさを立てられたら、
最初からテストは失敗ですね。
ですから、まず、メンタルチェックの有効性や
必要性を、全社にわかってもらう努力をしましょう。
その第一歩として、雰囲気作りがあります。
雰囲気づくりの方法として、
心の健康管理は大切ですよ、という呼びかけがあります。
これは、ポスターでも社内報でも結構ですし、
時間と予算が取れれば、メンタル研修もいいでしょう。
さらに、産業医からのメッセージがあれば万全ですね。
産業医のコメントを動画にとってイントラで流す。
今風なプロモーションも、考えながら、
ああそうか、心の健康診断も大事なんだな~、という
納得感を社内に持たせます。
衛生委員会が上手に機能している企業であれば、
委員に協力してもらうのも手ですね。
衛生委員会に各職場への説明を担ってもらうことにより、
会社の施策として、認められたこと、というお墨付きを
メンタルチェックテストに与えるのです。
人事が好き勝手にやる調査ではない、というわけです。
だいたい、この雰囲気づくりには、1~2か月程度
かけるのがよいでしょう。
くれぐれも、アセっていきなりテストをはじめないように。
次回は、社員に配布する事前のお知らせについて
説明していきます。