産業医の契約方法は、いくつかある

企業の産業医というのは、どのようにして契約されるんでしょうか。

どんな先生がいいですか?という質問が多いのですが、

私は、「どのような経緯で見つけるのがいいですか」の方が
大事だと思われます。

大まかに言って、下記の3つでしょう。

1.知り合いからの紹介

2.健保組合に問い合わせる

3.地元の医師会に問い合わせる

4.健康診断をお願いしている会社に依頼する

5.人材紹介会社からの紹介

6.健康管理請負会社を通して

1は、説明不要ですね。
予め料金や人柄などがわかるので、安全と言えば安全ですが、
実際、来てもらったら自社と会わなかった、などという場合に
紹介してくれた人のことを考えると断りづらく、
ベストとは言えません。

2は、割とお門違いです。
1社で1健保持っているような大企業以外、
産業医探しのルートをもっていません。
聞いても、良い返事は得られないでしょう。

3ですが、思いのほか割高の場合があります。
医師会によっては、きちんと料金表を用意しているところもありますが、
業務内容を明記しているところが少ないので、
契約後トラブルにならないよう、注意が必要です。

4は、オススメしません。
健診と、その事後措置は、別人が行うのが常識ですし、
健診機関のドクターは多忙で、企業訪問できないことが
ほとんどだからです。

5は、一般の従業員を雇うのと同じで、
先方は、人柄や実力まで保証付き、のようなことを言いますが、
当てになりません。
また、紹介したら、その後の働きぶりには干渉しません。
嫌なら取り替えます、とモノを扱うような言い方をする
紹介会社もありますので、注意が必要です。
こちらは、年俸の20%?35%といったところが相場のようです。

6は、紹介ではなく、請負ですから、
契約は、企業と請負会社との間で行われます。
ドクターや保健師、またその他の事務方さんを使って、
契約先企業の健康管理の一切を請け負ってくれます。
すなわち、衛生委員会の立ち上げから運営、
健康診断事後措置、過重労働者面接、
復職面談その他、全てです。

それぞれメリットデメリットありますが、
企業リスクが最小化されるのは、6です。

先ずは、産業医が何をするドクターなのかを
きちんと知ってから、契約方法を考えるべきなのは言うまでもありません。

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