パワハラする人に悪気はないんだよ、
という声をよく聞きますが、まったく賛成です。
コイツをとことんいじめてやろう!なんて考えてパワハラする人は、稀です。
その人にその気はなくても、
その人の「行動」(「考え」じゃなくて!)が
結果としてパワハラになっていること、多いですよね。
本人の自覚がないことをやめさせたいときには、どうしたらいいか?
そう、「意識、考え方」ではなく、
「行動」を変えてもらうのです。
(これに関しては、私の知人でもある行動科学の研究家
石田淳さんの行動科学の本に詳しく書いてあります)
いい大人が、他人に言われて考え方を変えるなんて
ほとんどないでしょう。
パワハラのこと以外だって、そうです。
人間、頑固な生き物ですからね。
管理職向けのハラスメント防止研修を受けて、
心の底から「そうか、時代は変わったんだ。若い人はこう考えてるんだ。
じゃあ、こういうふうに接しないと成長しないんだ。
私の今までの考え方を反省して、改めよう」と思って
さらに行動も変えられる人は、わずかです。
その証拠に、ハラスメント研修では
納得いかない、腑に落ちない表情の管理職が多数おられます(笑)
だから、行動を変えてもらうんです!
その具体的行動を、きちんと会社で統一し、周知しましょう、というのが
私の考えであり、わが社のコンサルティング手法でもあります。
昔から言いますよね、「行動を変えれば意識も変わる」って。
まずは形からです。
経営者の皆さん、「これが守れない人は、わが社をやめてくれていいですよ」
くらいの勢い・心構えでやりましょう。
「自信もってやっていいよ」と、人事の方をサポートしてあげてください。
聖域は無しです。(聖域を作ると、従業員から信用されません)
人事の皆さん、経営者そのものが「昔の考え方」の人もいるでしょう。
そんな時には、こう言いましょう。
「社長、昭和が終わり、平成ももう終わります。
当社も、企業として行動を変えていきませんか。
これは、「理念」や「ミッション」を変えるといっているわけではありません。
そこは不変ですが、「表し方」は時代によって変えるべきではないでしょうか。
社内ルールも同じです。