メンタルヘルス対策、まだ研修だけ?

「メンタルヘルス対策」って
何をすることだろう?って改めて考えると、
それはそれで、難しい問題じゃありませんか?

ちなみに、企業の方に「メンタルヘルス対策してますか?」と
伺うと、「はい、してますよ。」
「何を?」「何をって、研修ですよ。」
というやり取りが多い。

でも、不調者は減らないし、
それどころか増えてたりして・・・。

さて、このコラムも書き始めてから
はや10年を迎えようとしておりますので、
最初の頃の「メンタルヘルス対策とは?」という記事を
お読みになっていない読者も増えてきた、ということですね。

私は、2007年ごろに、現在の
「メンタルヘルス対策の全体像」の原型を思いつき、
それをブラッシュアップしてまいりました。

全体像の最新版はこちら。
http://bluerhino3.sakura.ne.jp/wp/philosophy/

まずは社内ルールを策定し、
それができたら、予防策を実施する。
それだけです。

社内ルールは、割とコンプライアンスや
リスクマネジメントの色が濃いですね。
何かあった場合、まずそこを見られる、というものや
不調者対応の手順とか、そういうことも含まれます。
だから、先に手を付けておいた方がいい。

具体的には、

・産業医の正しい設置と運用
・(安全)衛生委員会の正しい設置と運用
・健康診断事後措置
・過重労働者対応
・メンタル不調者の取り扱い手順

といったところ。

社内ルールが整ってきたら、予防策に取り掛かります。
今現在、元気で働いている人が
メンタル不調に陥ることのないよう、
重症化して休職したりするようなことのないよう、
いろいろ手を打っていくのです。

この全体像を知っておくだけでも、
メンタルヘルス対策への理解が深まります。

次回は、予防策の立案方法についてお伝えしますね。

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