あの人は、あそこが欠点だ。
この人は、ここが足りない。
あの組織は、コミュニケーションが悪い。
この組織は、ハラスメントが絶えない。
などなど、人や組織の欠点はよく目につくものですね。
そんな時、どうすべきでしょうか。
人材育成を強化し、人々を訓練する。
はたまた、理念や行動指針を強化し、求心力を高める。
そのいずれも間違ってはいませんが、
目に見えて効果が表れやすく、お金も時間もかからないのが
「場を変える」ということです。
場を変えるとは、どういうことか。
人は、かなり目から入るもの、周りにいる人など
環境によって行動を変える生き物だ、
ということは皆さんご存知ですよね。
コミュニケーションが悪いからと言って
コミュニケーション研修をするのは、いささか泥縄式。
であれば、雑談コーナーを作ったり
デスクの並べ方を変えてみてはいかがでしょうか。
なんだ、そんなこと?と思うかもしれませんが、
「喫煙室って、けっこう情報交換の場なんだよ」
という愛煙家たちの意見は、あながち間違ってません。
喫煙を推奨してるわけじゃありませんが(笑)
じゃあ、吸わない人のインフォーマルな情報交換の場は?
となると、全く無い企業も多いのです。
デスクの配置もまたしかり。
マネジャーが正面で、そのわきに2列に向き合うように
部員が並ぶスタイルの、いまだに多いこと。
これをちょっと変則的に並べたりすると、
あら不思議。
いままで無かったような対話や、意見交換を
するようになる人たちがいます。
デスクそのものを並べ替えるのが難しければ、
席替えだけでもトライしてみてください。
ところ変わればナントカで、これまた
別の視界が開けること間違いなし。
特に、バックオフィス系の
一日中パソコンに向かっている人たちに効果大ですよ。