言わなくても、わかる・・・よな?

日本人の素晴らしいところは、
一を聞いて十を知る、とか
みなまで言わせるな、とか
言葉の背景に、濃い文脈が流れている、というところです。

外国語なんて、味気も色気もないもんですよ。
ズバズバなんでも細かく描写して、
わかったかどうか確かめる、そんな言語がほとんどです。
そういう文法になってるんです。

まあ、日本人は農耕民族で、儒教の影響を受けているから
など理由はいろいろ言われてるんですが、

集団主義、権力に弱い、不確実なことが嫌い
不言実行、出る杭は打たれる、以心伝心などなど
外国人にとっては、ある種「不思議な人々」だということです。

さらに、KYはダメ、忖度して
言いたいことをハッキリ言うのは失礼
目下の者や女性は、嫌なことがあってもニコニコ従うのが美徳
とくるんですから、これじゃグローバル化も
ダイバーシティもロジカルシンキングも
尻尾を巻いて、逃げ出しちゃうかも(笑)

役員や管理職の方々に対して、
いつも研修の冒頭に、上記の話をして、
「もともと私たちって、こういう民族なんですよ!」と申し上げます。
己を知らずして、変化なんて無理ですからね。

自分たちは、どういう歴史で、どういう気風をもった
人たちなのか?をよく理解したうえで、
女性活躍やハラスメント防止を学ばなければ、
まったく意味のない数時間になるのです。

ですから、このコラムのタイトルに書いた
「言わなくても、わかるよな!」という「昭和語」(私が命名)は、
全ての人が同じ感性を持っている、という大前提のもとに
発せられるセリフなのであり、
その大前提が崩れかかっている今、
まったく相手にされないセリフとも言えます。。。

他にも、たくさんある「昭和語」。
見つけた人は、ぜひ教えてくださいね。

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