リハビリ出社は無給でいいのか

人事部からの質問で、最も多いものの一つとして、
メンタル不調で休職していた方が、復職する前のステップである
リハビリ出社のことが挙げられます。

リハビリ出社そのものは、あった方がいいと思います。
長くお休みしていた方にとって
いくら在宅や入院で十分治療したとしても、
『通勤』や『職場』というものは、かなりのストレスになると考えられており、
そのために、徐々に体を慣らしながら本出勤に備えることが必要でしょう。

しかしながら、リハビリ出社を休職扱いのまま行い、
本人の意思である、という書面まで書かせて
無給にしている会社が多いのには疑問を感じます。
まず、休職中に会社に来るのが本人の意思とはいえ、
デスクに座ってパソコンを見たり、資料整理をしたりすれば、
それは労働である、と解釈されるのが一般的であり、
無給で働かせたとなれば、法律違反になり、
万が一の訴訟では、企業側が非常に不利な立場に立たされます。

また、賃金を支払わない場合には、労災保険の適用外となり、
万が一、通勤途中にふらついて電車と接触、などという場合、
すべて会社が治療費などを負担しなくてはなりません。
最悪の場合、死亡事故も念頭に置かねばなりません。

そのようなリスクをはらんだ『無給リハビリ出社』を考え直し、
出社した分は賃金を払う(時給計算などして)ほうが、リスクが小さくなります。
賃金を支払う『労働』であれば、もちろん労災保険が適用になりますし、
シュレッダーを頼んでもいいのかな?
資料整理は業務命令になるのかな?
などと周囲が悩むことも無くなります。

休職は無給で、復職は有給なんて、ただの言葉遊びです。
その間があってもいいではありませんか。
もっと企業リスクに軸足を置き、柔軟にルールを考えてみましょう。

人事の脳は柔らかく、ですよ!
もちろん、業務上の災害であれば労災が支払われますし、
私傷病であれば、健保組合の手当てが受け取れます。
しかし、それらのほとんどは、医療費(差額ベッド代、手術代、治療代など)に
消えてしまうのではないでしょうか。
個人で加入している医療保険も然りです。

政治も経済も不安定な昨今、
怪我や病気で働けなくなった従業員の『生活費』の一部を助ける、
という新しいコンセプトの福利厚生制度が着目されています。

その名は、GLTD

受け取って助かった人たちの声も、聞いてみてください

来春からの福利厚生の見直し案の一つとして、
是非ご検討ください。
まずは、知ることから。

GLTDの知名度が低いのには理由があります。
それは、保険会社にとって、新しい商品を販売するときは、
どうしても、大企業から攻めたほうが手早いからです。
GLTDは、日本に上陸してから、まだわずか20年足らずです。
自動車保険や火災保険を知らない人には、会ったことありませんけど、
GLTDをご存じない総務部長、人事部長は、まだまだ大勢いらっしゃいます。

私は、GLTDを日本の企業に、もっともっと広めたいと考えています。
これにより、本当に助かった人を知っているからです。
ディズニーランドの半額チケットに代表されるような、
居住地域や個人的嗜好に左右されるような福利厚生は、もう古いと思います。
全国どこにいても、同じようにサービスが受けられ、
そして、どんな人でも、同じように困った事態に陥るであろう
『就業不能』という事態に対応することのできる福利厚生。
これが、本当に平等な制度だと思うからです。

そしてこの制度には、もうひとつのメリットが。それは、従業員が、お金のことで復職を焦ったり、企業とトラブルを起こしたりするのを防止する、という役目も果たしてくれるのです。
もしまだ、GLTDを詳しくご存じなかったら、
どうか、少しでも興味を持ってみてくださいね

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