皆さんの会社では、休職中の社員の方の社会保険についてどうしていますか?
多くの会社では、休職中は無給となる規則を定めていると思いますが、概ね下記のような扱いが多いようです。
1.健康保険(介護保険)・厚生年金保険
これらは、給与支給額が0円であっても、払わなければなりません。通常は、社員負担分も会社が立て替え、復職してから徐々に控除するか、休業している社員に毎月請求して振り込んでもらうというパターンが多いようです。この社員負担分を会社が支払って社員に請求しないと、「給与」として課税されます。 ただし、育児休業だけは例外で、届出をすれば権利を維持したまま、保険料が0円になります。
2.雇用保険・労災保険
これらの、いわゆる「労働保険」は、対象者の給与額に応じて支払います。そのため、休業中で給与の支払いがない社員は、保険に加入していても支払う金額は0円ということになります。会社負担分も同様です。
特に会社にとって困るのが、健康保険と厚生年金のようです。そのまま退職となると、請求しきれない会社も多く、小さな損失かもしれませんが、トラブル化する場合もあります。何度も申し上げますが、何か起きてから社員に説明するのではなくて、健康な時から規程・規則の説明会を行っておきましょう。特に、非常時(休職など)の処遇に関しては皆さん敏感ですから。