メンタルヘルスケア体制構築の極意とは

どのような制度の構築でもそうですが、思想によって生まれ、型を作ることによって姿を現し、実践によって現実のものとなります。これをメンタルヘルスケア体制の構築に当てはめてみますと・・・

■ 思想によって生まれる
これは、その企業理念やミッション・ヴィジョンに基づいて発生しなくてはならない、と言い換えられるでしょう。たとえば、『わが社は社員の物心両面での満足を実現します』という理念があれば、メンタルヘルスケアを怠ることはそれに反しますね。『わが社は、法令順守をします』という行動指針があればメンタルヘルスケアを怠ることは、法に反しますね。

理念・ミッション・ヴィジョンのようなものをメンタルヘルスケアを始める理由として置かなくてはなりません。『・・・だから、やるんだ!』というものが必要。
そうしないと、尻切れトンボで終わるし、最悪なことに、誰の責任でもなかったような形で終わるのです。

■ 型を作ることによって姿を現す
これは、制度やルールを明文化することを言います。『メンタルヘルスケアをやるぞ!』といっても誰が、いつ、どうやって、誰に対して、何を行うのかを定めなくてはどうにもなりません。具体的に言えば、メンタルヘルスケアをする部署や担当者を決めてあらゆることをルール化します。ルールのきつさ、ゆるさは調整すればいいのですがルールなき行動は企業活動といえません。

■ 実践することによって現実のものとなる
これは、せっかく作ったルールや決めごとを飾っておいても仕方ない、ということです。作ったルールは、社長から新入社員にまで伝達し、その意味や使い方を理解してもらいましょう。そうなっていて、初めてルール・制度は機能します。

コラム

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