私のセミナーの始まりはいつも同じ質問から。『皆さんは、どういう時にストレスを感じます?』すると、皆さん思い思いに答えてくださるのですが、集約すると・・・
『自分の思い通りに事が運ばない時』
『自分の思いが、伝わらない時』
『自分のやりたくないことを、しなくてはならない時』
この3つにまとめることができるんですねえ。
上記3つの共通点は・・・・?そうです、『相手あってのストレス』ということができます。つまり、当たり前すぎて忘れてしまうほどですが『たった一人で居る時は、ストレスを受けにくい』ということです。会社は、一人で働いているわけではありません。家族は、一人で暮らしているわけではありません。
まあ、家だったら、プイっと自分の部屋に入ってしまうこともできますが会社ではそうもいかない。会社とは、なんと人との接触が多い場所でしょう!同僚、上司、部下、他部署とのミーティング、お客様、業者さん・・・人・人・人・・・また人。常に、自分以外の人と接触があり、葛藤があり、それに折り合いをつけながら過ごすビジネス生活があるわけです。
折り合いを付ける、というのは私の好きな言葉の一つなんですけれど、これが下手な人もいます。なんとか、きっちりやろう、思い通りに運ぼう、とする。そうしないと気持ちが悪い。ルール通りじゃないといけないんだ!と考える。こういう人はストレス溜まりやすいですよね。ほとんどのストレスは、人づきあいから発生するものだ、というのを、当たり前ですが思い出してください。企業の人事部門では、仕事で発生するコミュニケーションを少しでも良くする施策を一生懸命考えましょう。
たとえば、職場でコミュニケーション改善に関するミーティングを開かせるとか
飲み会の促進、メンター制度、何でもいいです。アイデアがなければ私に聞いて下さい。お金をかけずとも、やれることはあります。人事部門の努力はやがて管理職にも伝わる・・・はずです。やり方を間違えさえしなければ。また、『折り合いを付けるコツ』を従業員に教えたりするのもいいですね。具体的には、ストレス・コントロールの研修等です。決まり切った『セフルケア研修・ラインケア研修』ばかり行っていないで心は鍛えられるものだ、という見地に立ったトレーニングもいいですよ。