メンタルヘルスケア指針を作ろう

御社では、メンタルヘルス指針を作っていますか?『メンタルヘルス指針』ってなんだろう?と思われましたか?では、御社では、個人情報保護方針とか環境に関する我が社の方針のようなものがありませんか?

壁に貼ってある理念のようなものとか。ん?みんな忘れてる?オブジェになってる?それは困りますが。メンタルヘルス指針は、そのようなものと同じく、我が社におけるメンタルヘルスケアのあり方、を明示するものです。企業理念に沿ったわかりやすい言葉で多くても10ヶ条程度にまとめます。

現在弊社の顧問先(従業員数300名程度の広告代理店K社)では、衛生委員会が中心となって、このメンタルヘルス指針をまとめました。人事部門などが一方的に作成するのではなく、労使双方が共にに考え、共に行動できるような内容になっています。弊社は、コンサルタントとして作成のナヴィゲーターとなります。まず、ひな形をお見せし、それをその企業の風土や理念を反映させた言葉に移し替えていく作業です。

K社のメンタルヘルス指針を、皆さんに公開します。

1.K社はメンタルヘルスの維持・向上を経営課題と位置づけ、
経営者層を含む全社員が常に意識を持つことを宣言します。
2.K社はメンタルヘルスケアに関する法令を遵守します。
3.K社はメンタルヘルスに関する情報を収集し、全社員に対し開示・提供します。
4.K社はメンタルヘルスケアを行うための人材・予算等の確保に努め、
全社員が安心して安全に働ける職場の環境づくりを行います。
5.K社はメンタルヘルスケアを行うにあたり、
P(Plan),D(Do),C(Check),A(Action)の継続に努めます。
6.K社はメンタルヘルスケアを行うにあたって、
個人情報の取扱いに関する法令を遵守します
7.K社は、全社員のメンタルヘルスの維持・向上を持って、
ステークホルダーの利益につながる良循環を生み出します。

いかがでしょうか。ホワイトボードを前に、ああでもない、こうでもないと、衛生委員会全員で議論して決めた指針です。指針の文言を決める段階で、メンタルヘルスケアに対する考え方をはじめとする様々な議論に発展したりして、それは素晴らしい話し合いでした。これを担当役員を通じて経営トップに承認してもらい、全社員に明示するのです。労使が手に手を取って推進し、それを永続的に続けなくては
真のメンタルヘルスケアは実現しない、ということを明文化した素晴らしい指針ができました。

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