新卒の方々は、期待不安に胸を膨らませて
新しい環境へと足を踏み入れます。
新しい通勤(通学じゃなく)経路。
新しい友達に新しい先輩。
そして、新しい上司。
新しいスーツやネクタイや靴まで。。。。
何もかも新しくて、晴れがましいのですが、
それはまた、人間にとってストレスでもあります。
人間は、基本的に変わることを好まない、
いまのままで居たい、という習性を持っていますから、
新しい環境が重荷になることもあるのです。
これをお読みの皆さまは、
異動が人を病気にさせることもある、ということを
ご存じだと思いますが、
新しく会社に入ることもまた、『異動』です。
弊社では、異動者に対する専門プログラムを
企業に提供しているくらい、
異動者には気をつけて頂きたい。
新入社員もまた、異動者だということを念頭に置いて下さい。
そして、その新入社員がもっとも不調を訴えるのが、
一斉研修を終えて、各部署に配属されたときらしいのです。
これはどうしてでしょう?
それは、一斉研修は人事部門主導で行われますから、
それなりにメンタルの知識を持った方たちが
新人を見守っています。
励ましたり、叱ったりするのも、加減というものがわかります。
しかし、配属先の部署には、そういった教育を受けていない
マネージャーがいたりしますから、
環境の激変した人(学生→社会人)に対する指導に
配慮が足りず、ストレスを与え過ぎてしまう場合が
少なくありません。
人事部門では、この辺の教育も忘れずに行うといいでしょう。
新卒を一人採るのにも、
大切な予算が投入されていることを意識しましょう。