ラインによる不調者対応が連載物っぽく
なってしまいましたが、いよいよ今回でいったん終了。
前回は、不調者の話を上手に聞く方法でしたね。
今回は、話を聴いて、
これは専門家に見せた方がいいな、
と感じた時の、無理のない勧め方について考えてみましょう。
だれだって、
具合が悪い、とか
元気がない、とか言われるのは、気分のいいものではありません。
そこで、相手のプライドを傷つけずに
カウンセラーやドクターなどの専門家に
部下を行く気にさせる方法が必要になりますね。
これには、アイ・メッセージというのが有効です。
アイ・メッセージというのは、
コミュニケーションの勉強をしたことがある方は
ご存知かも。
アイ、つまり「私」を主語として
自分の気持ちや希望を相手に伝える方法なんです。
それと反対なのが、ユー・メッセージ。
これは「あなた」を主語として伝えるので、
ややもすると、相手を責める調子になってしまう場合があります。
では、ちょっと例題を。
■Aさんの夫は、帰りが遅くなるのに、電話をくれません。
Aさんは、せっかく作っておいた夕食を前に、怒りが込み上げてきます。
なんとか、夫に連絡をもらうようにしたいのですが・・・
<ユー・メッセージ>
「どうして、いつも(あなたは)電話くれないのよ!」
<アイ・メッセージ>
「遅くなる時には、電話くれると(私は)とっても助かるわ~」
■Bさんの息子は、部屋を片づけるのが苦手です。
いつも遊んだおもちゃは、散らかしっぱなし。
なんとか、自分が遊んだあとは、自分で片づけてほしいのですが・・・
<ユー・メッセージ>
「(あなたは)ちゃんと片づけなきゃ、ダメでしょ!」
<アイ・メッセージ>
「ちゃんと片づけてくれると、ママ(私)嬉しいな~」
どうです?
もうお分かりですね。
このテクニックを使って、
不調の部下を専門家につなぐ方法、思いつきましたか?