本日は2次予防(その3)についてです。
声を掛けたのはいいが、そのままではいけません。
お医者様によれば、1週間~10日たっても
同じような状態が続いている場合は、
病気の疑いもあるので、
積極的に、専門家への受診を勧めましょう、とのこと。
でも、どうやって・・・?
部下の話を聞くなんて、
普段でも難しいのに、どうしましょう、って感じですが、
そこは、「傾聴テクニック」を使ってみましょう。
え、傾聴なんて知らないよ?
随分前に管理職研修でやったっけ・・・
反応は様々だと思いますけど、
相手の気持ちに寄り添って話を聞くやり方のことでしたよね。
傾聴の留意点は、下記の5つ。
1.キチンと時間と場所をとって聴く
2.自分の意見などは、いったん脇に置いて聴く
3.さえぎらない
4.「相づち」と「うなずき」を忘れずに
5.相手が黙ったら、急かさずに待つ
文字にするとなんてことないですが、
これはなかなか大変ですよ。
ついつい、
「何いってんだ、元気出せよ!」とか、
「そうそう、おれも若いころさあ・・」とか、
傾聴とは程遠い発言をしてしまいがちですよね。
でも、相手は元気を出したくても出せない状態です。
黙って聞いてくれる人がいるだけで安心、
そんな雰囲気を作れれば最高です。
傾聴のタブーは、下記の5点
1.説教する(だからお前はダメなんだ・・・)
2.やたらと元気づける(まあ、いいから一杯行こう!)
3.自分の経験談などを始める(おれの若いころは・・)
4.否定する(そういう考えじゃ、ダメだ)
5.見下す、笑う(いい気なもんだな、今の若いやつは・・・)
こんな態度では、部下は本当のことを話してくれませんし、
二度と相談しようという気は起りませんよね。
自分が、逆の立場だったら?を常に考えて
傾聴を行いましょう。
話の中で、上手に専門家に繋げるテクニックは、また次回。