企業に深刻な影響を与えるプレゼンティーズム

健康日本21推進フォーラムが
プレゼンティーズムについての調査結果を発表しました。

この記事によれば、従業員数1000名の企業では、
メンタル不調による逸失利益が、5名の離職に相当すると予測しています。

<以下抜粋>

「メンタル面の不調」は非通院者が60.5%いるため、
メンタルヘルス不調の発生率は少なく見積もっても5.6%以上と試算される。
さらに、メンタルヘルス不調による生産性低下率は8.8%だったため、
仮に従業員1,000人で平均就業日数200日の企業においては、
メンタルヘルス不調によって約5人の離職(986日分の欠勤※)
に等しい逸失利益が想定されることがわかった。
※疾病発生率(%)×生産性低下率(%)×1,000人×200日で計算

みなさん、プレゼンティーズムってご存知ですか。

休むほどの病気じゃないんだけど、なんだか調子が悪い。
普段の自分の実力が出せていない、そんな状態を指す言葉です。

日本ではまだ、あまり知名度が無い言葉ですが、
プチ不調とか、プチうつ、なんて言葉はありますよね。

たとえば、花粉症。

休むほどじゃないけど、しょっちゅう鼻をかんだり
薬のせいで眠気が差したり、ボーっとなったり・・・。

たとえば、胃の不調。

休むほどじゃないけど、いつもムカムカした感じで、
たまに痛む。
残業しすぎた翌日には、痛みが倍増している・・・。

など、本来のパフォーマンスが出せずにいる人は
少なくありません。

もちろん、体の面だけでなく、
どことなく気分が沈んでいる、
自分の仕事に意義を見いだせず、会社に行くのが苦痛である、
こんなのも、未病(プレゼンティーズム)と言って
いいかも知れませんね。

これらは、集中力、モチベーション、同僚や顧客とのコミュニケーション
など、生産性に大きく影響を及ぼし、
企業にとっても、本人にとっても深刻な事態です。

なかなか、金銭的な損失額として産出するのが難しいのですが、
ややこじつけでも、数字にするのが大切です。

休むほどではない、というのがミソで、
この苦しみを誰に相談したらいいのか、
苦しみを取り去るには、どうしたらいいのか、
その点が本人を悩ませています。

コラム

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