労災事故における企業の責任(3)社会的責任

先日のコラムで、企業が労災事故を起こした場合、
3つの責任が考えられる、と書きました。

今日は、その3つ目、「社会的責任」について見ていきますね。

この責任は、刑事責任や民事責任とは違い、
法で裁かれる種類のものではありませんが、

個人生活における
「人として、どうなの?」というものです。

「企業として、どうなの?」ということ。

工場の火災や、交通事故、死亡労災事故などを
起こした企業のトップが、
「ご迷惑とご心配をおかけ致しました」と言って
深々と頭を下げる姿を、よく目にしますが、

企業は、存在そのものに責任を持つ(CSR)という概念が
浸透していますので、
これから逃れることはできないのです。

CSRの中には、当然、説明責任や透明性といった
要素も含まれますので(ISO 26000)
事故を起こした後の行動いかんによっては、
「企業として、どうなの?」といういことに。。。

この3つ目の責任を甘く見ていると、どうなるか。

法で裁かれることは無くても、
顧客や株主、取引先、そして大切な従業員に
ソッポを向かれることは、自明の理ですね。

 

コラム

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