個人結果票を配ってそのまんまでいいの?
というテーマでセミナー開催しました。
つまり、適切なセルフケア支援を
どのように進めるか、という内容です。
ストレスチェックの目的は、あくまでも予防。
メンタル不調者の発見ではありません。
しかし、「ストレスチェックの実施=予防」ではないですよ。
受検者が、ストレスチェックの結果を自分で見て、
自分のストレスを理解し、ストレス対処の方法を学び、
メンタル不調に陥らないような生活を心がける。
これが予防です。
ですから、別にいま元気な人だって
いくらやったっていいわけです。
もちろん、高ストレス者のケアが最優先では
あるけれど、働いていれば、だれでもソコソコの
ストレスはありますからね。
それを、病気にまで発展させないように
セルフケアしてもらう、という目的があるわけです。
働く人に、何らかのセルフケアにつながる
「行動」を起こしてもらって、
初めて「予防」が機能するのではないか。
では、行動を起こしてもらうには何が必要かというと、
意識/知識ですよね。
それを支援するのが、セルフケア研修などでしょう。
そもそも「セルフケア」という言葉は
自分で自分をケアするという意味ですから、
人事の方が「うちはセルフケアやってないんですよね」というのも
おかしな話ですね。
正しくは、「セルフケア支援をやってないんですよね」かも。
(まあ、言葉の問題なので、ここは読み流してください。)
さて、セミナー。
今回の参加者は、下記のお二人です。
550名 製造業 Aさん(担当者)
2700名 人材業 Bさん(課長職)
Aさんの会社では、情報の機密性を重視し、
実施者も事務従事者も、すべて業者にお任せ。
従って、不調者を把握しづらいのですが、
その分ポピュレーション・アプローチ
(未病の人に広く予防等をアピールすること)を充実させたいので
セルフケアのDVDを配布したり、研修に力を入れていく、
というお考えでした。
一方、Bさんの会社では、派遣社員などが多いうえ、
全社的にメンタルヘルスの意識/知識が不足気味で、
セルフケアは、今後の課題ということでした。
話の核心は、やはり
「産業医面談に手を挙げない高ストレス者を放置していいのか?」
について、です。
もちろん、いいわけありませんが、
本人が手を挙げないんだから、仕方ないよ。
という話ですよね。。。
そこで、第二の受け皿として、
いくつかの方法を示したのですが、
中でも「こっそり受けられるカウンセリング」に、
参加者のお二人は興味津々でした。
高ストレス者の医師面談は、
そもそも、従業員が手を挙げないということに加えて
産業医が面談に消極的、面談の効果が不明、
など、様々な理由で実効性を欠いていることが
浮き彫りになりました。
そこで、「こっそり受けられるカウンセリング」の出番です。
これについて詳しく知りたい方は、
次回のセミナーに出席なさるか、
このメールに返信くださいね。
続いて、ご出席者の感想を載せます。
Aさんのご感想
→メンタルヘルスケアの大切さを、いかに伝えていくか。
地道に繰り返しアピールすることの重要性も理解できました。
諦めずに続けていきたい。
Bさんのご感想
→リスクマネジメントの観点からストレスチェックを
考えることができました。ハラスメントとストレスの相関関係など
更に学んで、企業防衛につなげていきたい。