こんなことを書くと、
読者の皆さんからお叱りを受けるかもしれませんが、
メンタル不調者を、会社からゼロにするのは無理です。
常に不調者は居るし、休職者も居る。
それでいいのです。
それが自然な姿かもしれません。
だれだって、がんになる可能性がある、
だれだって、うつ病になる可能性があるのです。
セルフケア教育をしたり、
相談窓口を設置するのもよいですが、
その目的を「不調者を出さないため」に定めてしまうと、
不調者が出現するたびに、
がっかりしてしまう労務担当者が多いのです。
また、不調者を出さないために職場環境をよくしよう!
といっても、原因が私生活にある方も
少なくないのですから、これまた、無理な話です。
では、どうするのがいいか?
それは、「不調者は常に出る!」と腹を据え、
下記のサイクルを上手に回すことに、専念すればよいのです。
早期発見
↓
早期療養
↓
早期復帰
いかがでしょう。
がんでも精神疾患でも同じです。
早期発見なら、治る確率が高い。
早期療養すれば、早期に復帰できる確率も上がる。
各ステップを上手にクリアするために何が必要か?
いま、自社は何が欠けているか?に視点をもって
施策を考えれば、必ずうまくいきます。
コツは、ステップを細かく分解すること。
次回は、早期発見のポイントについて
お話したいと思います。