メンタルヘルス対策をやめちゃダメ!

自殺者の97%は、何らかの精神疾患であったと
WHO(世界保健機関)のデータで発表されています。そのうちの約3割を占めるのが、うつ病を含む気分障害。

次いで、薬物やアルコール依存などの物質関連障害、統合失調症、
パーソナリティー障害の診断と続き、
これらは、自殺関連の4大精神疾患といわれています。

それほど単純な話ではないかもしれませんが、
精神疾患を防げば、自殺も防げるという考え方の元、
日本では「自殺総合対策大綱」が作られ
企業には、「第13次労災防止計画」のなかの重点項目としてメンタルヘルス対策を挙げ、努力が求められているのです。

企業におけるメンタルヘルス対策に関わって14年ほど経ちましたが、
中小企業白書などによれば、まだまだ企業側、労働者側ともに
意識が高いとは言えないようです。

しかも、平成25年に「メンタルヘルス対策に取り組んでいる」と
答えた事業者は60%。
しかもその6割が「法定のストレスチェックをする」という内容。

また、平成25年には60%だったのが、
なぜか年々減少傾向なのです。

みなさまの会社ではいかがでしょうか。
数年前には、チョット盛り上がってたけどね、
なんてことありませんか。

働き方改革を柱とした、女性活躍や時短促進などに
忙しいからでしょうか。
ストレスチェックが、メンタルヘルス対策だと
思い込んでしまったからでしょうか。

また、労働者のストレス度合いを見てみると
企業側の対策と反比例するように
平成25年から28年にかけて、増え続けているのです。

これは何を物語っているか。
そう、企業は取り組みをストップさせるべきではない、
ということ。

いま日本は、とてつもないストレスに
国ごと見舞われています。
個人も、企業も、すべて。

であるならば、せめて企業単位で
メンタルヘルス対策を、少しでも行っていきましょう。

取り組み方の基本は、このメルマガで
口が酸っぱくなるほど(ペンだこができるほど?)
書いてますが、下記の通り。

1.社内ルールを策定
2.従業員向け予防策の充実

いいですか、順番を間違えないように!

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