組織って、よく人の体にたとえられますけど、
あなたは、背中が痛い!と言ってる人に、何と声を掛けますか?
普通は「湿布貼っとけば?」ですよね。
「この体操、背中痛に効くって」かもしれません。
しかし、もうちょっとその人のことを考えると、
背中痛の陰に何らかの病気が潜んでるかも・・・
良く調べてみたほうがいいよ、となるでしょう。
そして、何らかの病が発覚したら
それを治した結果、背中痛も収まるんですよね。
さて、私が企業の課題を解決するときも同じ。
メンタル不調者が増えた、またハラスメント事案が起きた、
という企業に、
メンタル研修やりましょう!
ハラスメント防止研修やりましょう!
というのは、二流のコンサルタント。
「湿布貼っとけば?」と同レベルです。
そんなに親身になっていない、というか。
湿布が不要と言ってるんじゃない。
いま、この痛みを抑える!というのも大事です。
が、根本原因を改善しなければ、また痛みは起こる。
ところで、研修(トレーニング)というのは、
主に個人のスキルアップに向いてます。
人材開発の部分。
でも、根本原因は「組織」にアプローチしなければ
改善できないことがほとんどです。
怒鳴ってばかりのマネジャーに
「アンガーマネジメントの研修行ってきて!」というのは
個人へのアプローチ(人材開発)に相当します。
これも必要です。
しかし、もう一歩踏み込んで再発防止まで考えるなら、
「どうして会社でマネジャーが怒鳴る必要が出てくるんだろう?
彼を怒鳴らせてる原因は、何かしら?」ということをあぶりだす。