コンサルタントの視点

社内ハラスメント調査では、何を聞く?

私は、「企業のハラスメント対策の見える化」を目的として
コンサルティングを行っておりますが、その一環として
クライアント企業のあらゆる階層の方に、ヒアリングを行っています。

その会社ならではの
「この行為をハラスメントとする」
という事例を抽出するためです。

どういう行為がハラスメントなのか
ハッキリしない中、「ハラスメントはやめましょう」と
従業員に呼び掛けても、無意味です。

パワハラと指導の線引きが難しい、なんて
いつまでも言ってないで
ハラスメントの定義づけをしっかり行うと、
「ハラスメント対策の見える化」が進み
対策が実効力を持つのです。

やってる、やってるといっても、
一般的な企業が行うハラスメント対策は
従業員にちっとも見えてません。

ということは、社外のステークホルダー
などにとってはやってないも同然です。

これは、どういうリスクを招くか。
ハラスメント対策が脆弱、もしくは未実施という状況で
労務事故(いじめによる事件、自殺等)が起こった場合、
企業は、説明責任を果たせるでしょうか。

いまや、「一億総説明責任好き」といっても過言でないくらい
世論は説明責任を求めます。

一体、どういう経緯で、彼は退職したのか、
自殺したのか、それを説明できなければ、その企業は
一気にブラック認定されるのです。

そんな意味でも、社内におけるハラスメント事項を
しっかり定義づけ、禁止事項として発表すべきなのです。

実際のヒアリングは
グループインタビューの形をとり、
1チームは7名くらいまで。

役員クラス、部長クラス、課長クラス、主任クラス・・・
のように、新卒まで含め、全階層から聞きます。

質問は、いたってシンプルです。

1.職場で見たり、聞いたり、されたりしたイヤなことは?
2.その時、あなたの取った行動は?
3.会社のハラスメント相談窓口を知ってますか?
4.会社が、どのような取り組みをしてくれたら安心ですか?

取り立てて珍しいことを聞くわけでもないのですが、
ちょっとしたところに、
プロのコツが散りばめられんてるんですよ!

例えば、「見たり、聞いたり、されたり」という部分。
自分がされたわけじゃないけど・・・という情報も拾います。

また、ハラスメントという言葉を使うと、
定義がハッキリしないので、言わない、という人もいます。
ですから、「イヤなこと」といいます。

そして、まったくの他人がインタビューする、というのがいいのです。
集まった人たちには、それぞれ「ゾウさん」「キツネさん」
などの名札を付けてもらい(もちろん、番号でもいいんですが・・・)
その名前で呼びます。

メンバーも、私のことを知らないわけですから、
お互い初対面なわけですね。
知らない同士で大丈夫?と案ずるなかれ。

こちらはプロなので、短時間に皆さんと
できるだけ打ち解けるテクニックを身に着けております。

それよりも、人事の人がアンケートを取ったりしても
なかなか出てこない本音が、聞けるわけです。
もう、聞いてる方は気がめいっちゃうほど
出ますよ、たくさん!

さて、色々な「イヤなこと」が集まったら、それをどうするか??
それはまた次回、お伝えしますね。
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