規程の見直しから予防策まで、一気通貫で整備できました。
創立年 | 1929年 |
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所在地 | 東京都小平市小川町1-736 |
従業員数 | 300名 |
まず、貴学の概要を教えて下さい。
本学は、1929年に開校した帝国美術学校を淵源とし、現在では大学院に修士課程2専攻・博士後期課程1専攻、造形学部に11学科及び通信教育課程4学科の7千名を超える学生を擁する、美術・デザイン系としては日本最大規模の活気あふれる大学です。
プラネットとの出会いは?
以前、私(平出課長)がプラネットのセミナーに出席し、興味を持ったことがきっかけです。その後、根岸さんに相談に乗って頂き、コンサルティングを受けることに致しました。
貴学には、どのような課題があったのでしょうか
まず、メンタル不調を訴える従業員が、やや増加傾向にあったことです。次には、健康教育を実施したことが無く、早期発見や早期相談の習慣が根付いていないことでした。そのため、休職が長引き、復職に失敗する例が散見されました。
コンサルティングは、実際どなたが受けられたのですか?
人事委員会という組織があり、その構成メンバー5名ほどで受けました。
コンサルティングは、実際どのような形で進んで行ったのでしょうか
毎月根岸さんに来ていただき、2時間半~3時間程度、その日のテーマにそって話し合いを行います。それまで職員の健康管理などについて、正式に話し合ったこともなかったのですが、活発な意見交換がされ、とても有意義な時間となりました。
コンサルティングを受けて導入したツールなどは、あったのですか?
本学では、職員全員に対する研修を行いました。また、健康診断と同時にストレスチェックも受けてもらうことにしました。これは学校側が組織分析を見ることができるので、職員の心の健康度について把握することができ、大変役立ちました。また、根岸さんの勧めにより、外部相談窓口も契約しました。これは、仕事とは無関係なプライベートでの相談や、職員の家族からの相談も受けられるもので、電話やメールで、24時間受け付けてくれる窓口です。それまで、これといった相談窓口を持たなかった本学としては、福利厚生としても満足しています。
苦労した点や、不安に感じた点はありましたか?
研修の時、全員参加を目指しましたが、果たしてみんな参加してくれるのか?という不安がありました。予想を超えて多くの人が聞いてくれましたが、継続することが大切だと思います。また、ストレスチェックテストでは、学校側に不信感を持つ人が出ないよう、事前の丁寧な説明を心がけました。コンサルティングでは、休職~復職にかけての流れが不明確でしたので、そこを補強して頂くことができ、安心いたしました。休職者に渡す手引の作成や、復職してきた人に対するメンバーの対応など、それまで本校には無かったマニュアルができ、よかったと思います。
コンサルティングを終えてみて、今のご感想は?
コンサルティングを終えても、根岸さんには、何かあるたびに相談に乗ってもらっています。今ではおかげさまで、メンタル面の不調による休職者は現在ゼロです。復職者の状況も、産業医の面談結果、改善がみられております。気を緩めずに、今後の展開を考えていきたいと考えております。
コンサルタントから一言
こちらの学校では、人事委員会というチームでメンタルヘルスケアを構築するというお話しで、毎回5,6名のメンバーが話し合いに参加して下さいました。従業員数からすると、メンバーが多いように感じますが、それはそれでメリットもあります。それぞれの立場からの多角的な意見を聞くことができ、ルール作りの参考になるからです。 就業規則が、かなり前のタイプのものだったため、まずそこから手をつけることになりました。伝統ある学校によく見られるとおり、私傷病による休職に関する規程は、リスクマネジメントの視点から作られていないようでしたので、そこに注意しながら進めました。 また、メンタルヘルスケアと同時に、従業員のモチベーションアップも視野に入れてコンサルティングをしていったのですが、メンタルヘルスケアを行うこと自体が、従業員に与える影響が小さくないことを、改めて認識しました。 学校法人ということで、一般企業とはやや趣が異なる部分もあり、こちらも勉強になることが多々ありました。ただ、働く人の健康管理というテーマに大きな違いは無く、このコンサルティングが普遍性あるものだということを、改めて認識した次第です。