まずは、メンタルヘルスに対する偏見を取り去ることだと思いました。
管理本部 人事部 部長 小田美代子氏
創立年 | 1952年 |
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所在地 | 東京都大田区大森西7-1-14 |
従業員数 | 750名 |
まず、御社の概要を教えて下さい。
弊社は、チョコレートを中心とした洋菓子の製造販売を行っています。全国2ヶ所の工場と、約200の店舗を持ち、日々お客さまに新鮮で美味しいスウィーツをお届けしています。
プラネットとの出会いは?
弊社役員からの紹介です。その後、何かあるごとにご相談させていただいておりましたが、メンタルヘルスについては、社内でも取り組むべき最重要課題とされてはいましたが、様々な意見があり、本格的な契約を結ぶまでには少し時間がかかりました。
御社には、どのような課題があったのでしょうか。
2つの課題がありました。まず、一つ目は、管理職のメンタルヘルスに関する知識がほとんどないため、社員が体調不良を訴えた際にどのように対応していいか分からない、もちろん、初期段階で発見することもできませんでした。
二つ目に、社員自身も知識がほとんどないため、自分自身の異変に気づくことができませんでした。
研修は、どのような形で行ったのですか?
職種毎に分けて実施しました。職種により業務の状況が違うため、製造現場の社員は操業ラインをいったん停止させ、社員食堂に一斉に集めて実施しました。販売店舗に勤務する社員は、営業日や営業時間の都合により一斉に行なうことが難しいため、数日間実施日を設け、シフトの状況に合う日程に参加できる形式にしました。また管理職については、一般社員と同じ内容を受講した後、管理職のみ残ってもらい、ラインケアについて学びました。
研修を企画するにあたって、どのようなご苦労があったのでしょうか。
お話いただく内容を決めることが一番悩みました。自身がメンタルヘルスの問題に直面したことがある社員、ご家族がそのような状況になったことがある社員、一方、メンタルヘルスを軽視している社員・・・限られた時間の中でどこに基準を合わせればよいのか、会社として今やっておくべきことは何かなど、考えれば考えるほど分からなくなりました。
根岸さんにそのことをご相談した際に「まずは基礎を知ることが大切」 と教えていただき、その通りだと実感し、基礎となる内容をお話いただきました。
研修を行ってみて、よかった点は何でしょう?
管理職はもちろん、社員からの人事部へ事前の相談が多くなりました。
メンタルヘルスの知識がついたことで、早期発見の大切さが分かったことに加え、「相談してもいいことなんだ!(恥ずかしいことじゃない)」と言うことが分かり、相談しやすい環境が整ったように思います。
今後の展望や、プラネットへのご希望があれば、お聞かせ下さい。
我が社では、健康管理における組織的取り組みが完全にできているわけではありません。プラネットに協力してもらい、徐々に体制を整えていきたいと考えております。
コンサルタントから一言
こちらの企業では、まず従業員全員に、健康の大切さを意識付けたいとのご希望があり、コンサルタントが全国を移動し、ブロックごとに販売員の皆さまも含め研修を受けて頂きました。管理職に対しては労務リスクも含め、一般の方に対してはセルフケア中心にご理解いただき、健康管理は労使ともに取り組む、企業にとって大切な問題であるという内容を主軸にお話しいたしました。 全国の販売店では女性が多いため、女性同士の問題、セクハラの問題などもピックアップし、現場に即した内容で研修を行ったものです。